「リフォーム産業新聞」(2024/4/8 発行)に弊社の事業に関する記事が掲載されました。

※以下、一部抜粋

年間6000件の工事をリモート管理

職人が1万人以上

 同社はリフォームの下請け工事を専門に手掛けている。前期は約6000件の工事を行った。前々期は4000件だったため、工事件数は1.5倍に増えた。今期は7000件を目指す。

これだけ多くの工事が受注できる理由は、累計100社を超える企業から下請け工事を受注しているからだ。主な取引先企業はメーカーではTOTOやタカラスタンダードなど。小売の大手ではニトリやカインズなど。買取再販ではカチタスのグループ会社のリプライスなど。ハウスメーカーではタマホームなど。内装工事はサンゲツ、リリカラなど。そのほか、ホームセンター、ホテル運営会社などがある。

 これだけの工事を受注できるのは、全国対応できるからだ。日本全国に発注できる職人が1万人以上いる。同社では職人をインターネットで検索して探して、テレアポをする。オンラインで面談をし、その後テスト施工。実際の施工現場に赴いて品質を見て合否を決めてきた。応募から採用に至るのは約2%。

 全国各地に店舗を持つ大手企業は、リフォームに一定の品質を求める。「高品質、低価格、全国対応してくれるサービスがあればすぐに使うという声が多くあり、9年前に始めたのがリモート施工管理です」と永井良社長は話す。

ZOOMやLINE活用

低価格で全国に対応するため、施工管理をリモート化し、移動時間や雑用時間を減らして効率化している。リモート施工管理は、現地の職人とZOOMやLINE電話をつないで、指示を出したり、現地の職人に写真を送ってもらい、確認をして、指示を出す。

 トイレや洗面台などの住宅設備機器や、クロスや床といった内装や外装などの個別カ所の工事は、それぞれクライアントや同社の基準工事基準、施工基準を事前に職人に伝え、工事をしてもらう。イレギュラーが発生した際には、職人から都度、状況報告を貰って、リモートで指示を出して工事を進めている。年間6000件の工事は約35人の施工管理者が行う。また、リモート施工管理でも高品質を保つため、同社は国際的な品質規格「ISO9001」の認証を取得した。

 同社が下請けで工事をしている理由は、リフォーム業界のプラットフォームというポジションを狙いに行っているから。

「現在リフォーム業界はシェアが分散されています。1位から10位を足しても12%のみ。そのためさまざまな業界の会社が参入してきています。リフォーム業界に参入する会社にヒアリングしたところ、工事が課題だと気が付きました。リフォームをどの偉業、どのお店に依頼しても工事はトップリフォームがしているという世界観を目指したいです」と永井社長。

 同社は工事の下請け事業の他にも、建築転職のサービスを2年半前にスタート。技術者による技術者のための転職エージェントだ。月間300人のエントリーがあり、累計1万件以上の求人を預かっている。今後について、永井社長はこう語っている。「工事の基準になるをミッションに掲げています。今年は20奥を目指している。2030年までに売上高100億円に到達したいです。」